老後資金のために賃貸へ移ることのメリット、デメリットを全解説

老後資金のために賃貸に移ることはアリか? リバースモーゲージ

リバースモーゲージ、リースバックのどちらにも違和感を感じている方の理由は、おそらく「思ったよりも自由になるお金が残らない」ことではないでしょうか?

特に有料老人ホームや介護施設への入居など、あとあとのことを考えると「本当にどちらかを選んでしまっていいのか?」と心配になりますからね。

そこで、この記事では、リバースモーゲージ、リースバックのどちらも検討してみたものの、イマイチ判断がつかない人のために、「売却して引越しをする」ということのメリット、デメリットとそのリスクについて解説していきたいと思います。

家を売却することでのメリットとデメリット

(1)高齢者の賃貸事情は?

高齢者の賃貸事情は?

「高齢になるほど、賃貸住まいが難しくなるのではないか?」そう思っている方は多いと思います。

思いつくだけでも、

・そのまま死なれたら、次の借り手がつきづらくなる

・孤独死などされると、部屋もかなり痛むため、リフォーム費用も莫大になる

・年金暮らしで金銭的に余裕がない人もいるため、滞納されると困る

といったリスクが大家にはあるため、「借りたくても借りられない」と思い込んでしまいがちです。

 

ですが、東京都の平成25年の調査によると、高齢者夫婦、または単身者の約4割が賃貸でした。

その全てが、高齢者になってから借りたわけではないにしても、「絶対に借りられない」というわけではないのです。

それが証拠に、CMでも流れている賃貸情報サービス「CHINTAI」で、「シニア向け賃貸物件」を探すと、かなりの件数がヒットすることがわかります。

 

さいたま市の浦和駅周辺で調べてみたところ、400件以上の高齢者向け物件がヒット

浦和駅周辺の高齢者向けの賃貸物件

(参考:CHINTAI シニア向け賃貸物件)

 

ただし、このような物件では、子供や親族の保証人が必要になります。この点にハードルの高さを感じてしまう人もいるでしょう。

そんな場合にも、いろいろな制度のバックアップがあります。代表的なものを3つご紹介します。

 

①高齢者住宅財団の賃貸債務保証制度

高齢者住宅財団の家賃保証制度

(参考:高齢者住宅財団 家賃債務保証)

これは、高齢者の借主が家賃の滞納や、孤独死などによって部屋が痛んだ場合に、保証してくれる制度です。この制度を利用している物件であれば、連帯保証人がいなくても借りることが可能です。

ただし、この保証制度は家主が月額賃料の35%を保証料として支払う必要があるため、家賃も割高になります。

 

 

②サ高住などの高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け賃貸住宅

「サ高住」とは、サービス付き高齢者向け住宅の略称で、主に民間業者が運営するバリアフリー対応の賃貸住宅です。老人ホームのような施設のイメージではなく、個室でプライベートも確保されつつ、介護が必要になれば個別に外部の業者と契約してサービスを受けることができます。

生活相談できるスタッフが常駐しているため、そういったサービスの申し込みもスムーズにできる点と、高齢者だからという理由で入居を断られない点がメリットと言えます。

ただし、費用は受けるサービスの種類や施設の立地条件にもよってきますが、普通の賃貸契約よりも割高で、月額15万〜20万円ぐらいかかるところが多いです。

 

③UR都市機構の高齢者向け賃貸住宅

UR賃貸住宅

(参考:UR賃貸住宅 高齢者向け賃貸住宅)

UR都市機構とは、昔でいうところの日本住宅公団です。

日本各地にニュータウンを作ってきましたが、そこの物件を高齢者向けにリフォームして賃貸住宅として貸し出しています。

大家さんが国なので、高齢者といった理由で入居できないことはありません。

保証人、仲介手数料、更新料が不要なので、使いやすいですが、立地のいい人気物件は抽選制になっています。ちょっと離れたエリアの物件は、先着制でいつでも入居可能です。

 

このような選択肢があるので、「賃貸に移るのはムリ」というわけではないんですね。

 

(2)売却によるメリット

ここからは、売却によるメリットとデメリットについて整理していきます。

 

①より多くの現金を確保できる

もっとも多く現金化できる

リバースモーゲージは、何十年分もの金利負担への備えが必要ですし、リースバックも毎年のリース料が高くつくことから、自由になるお金は思っているほど多くありません。

また、現在はオリンピック期待によって不動産市場が盛り上がっていますので、高く売れるチャンスでもあります。

来年は消費税の増税も予定されていますし、今後の不動産市場に対して明るい見通しを持っている人は少ないでしょう。

つまり、金銭的な損得だけ考えるならば、オリンピック前のこの時期に売却をするのが1番賢い選択かもしれません。

 

②自由に住む場所を選べる

好きな場所に住める

リバースモーゲージの記事で、「立地適正化計画」についてご紹介しましたが、今後は人口が減少していく中で、自治体の中でも便利な地域とそうでない地域とで格差が出てきます。

また、自治体の財政状況によっても、公共サービスの質で今以上に格差が広がっていくでしょう。

ですが、賃貸に変われば、有利な自治体や便利な地域へ移り住むことも可能になります。

 

③生活レベルを見直すきっかけになる

月々の生活費を見直すきっかけになる

自宅であれば、家賃はかからないので生活費が安く済んでいる方もいるでしょうが、固定資産税や、屋根や外壁の修理、キッチンやトイレのリフォームなど、よくよく考えてみるとけっこうなお金がかかっている場合もありますよね。

もし、そういったことが積み重なって貯金が減っているのであれば、賃貸へ住み替えることで生活費を見直すきっかけにすることができます。

また、賃貸だけでなく、サイズの小さい中古マンションへの住み替えもできますよね。終の住処を見つけられて、なおかつ老後のお金にも余裕が生まれるかもしれません。

 

(3)売却のデメリット

①それまでの人間関係が切れたり、周囲の目が気になる

付き合いがなくなる

地域でそれまで人間関係を作ってきた方にとっては、賃貸への引っ越しは、その地域との関係が切れることもあって、なかなか辛い気持ちになるかもしれません。

また、周囲から見れば、持ち家から賃貸への引っ越しは、「お金の面で苦しかったのかしら」という視線を感じることもあるでしょう。同じ地域で賃貸住まいをすることは、精神的に辛いですよね。

 

②年を追うごとに、引っ越すハードルが上がる

年をとるほどに、難しくなる

例えば、ある地域で5年過ごしてみたとして、その後にまた別の場所に移り住もうとした場合、以前よりも年齢が上がっているため、引っ越し先の物件が見つからない可能性が上がります。

年々、空き家は増えている一方なので、状況は緩和されていくと思いますが、それでも思い通りの場所に住めるかどうかは、あなたの体調と大家さんの気持ち次第という点はありますよね。

 

③売却までに時間がかかる

売れるまでに時間がかかる

不動産の売却は思っている以上に時間がかかります。アットホームの調査によると、売却までにかかった期間は、

・戸建て(築15年):平均11ヶ月

・マンション(築11年):平均6ヶ月

という結果でした。

 

売り出してから売却・引き渡しまで、けっこう時間がかかる

不動産の売却期間のアンケート調査結果

(出典:アットホーム 中古物件の“売り手”と“買い手”のキモチ調査)

 

もっと築年数が古い場合の方が多いですから、戸建ての場合ならば1年以上かかることを覚悟しなければいけません。

それ以外の方法としては、買取業者による「買取」があります。市場価格の6〜8割程度が相場ですので、リースバックとほとんど変わりません。

今すぐお金が必要なのであれば、買取とリースバックで条件を比較して検討した方がいいでしょう。

 

(4)売却したら、どんな生活が待っている?

考えている男性

売却の場合には、賃貸住まいだけでなく、田舎暮らしや中古マンション、高齢者向け住宅、有料老人ホームへの住み替えなど、多くの選択肢から選べると言えるでしょう。

家賃の安い場所に引っ越せば、売却したお金をそのまま旅行や趣味に回すこともできるでしょうし、介護が必要になった時にもお金で困ることもありません。

また、ご夫婦でのちのち介護施設の利用を考えているのであれば、受け入れ可能な自治体に住むかどうかで、その後のお金のかかり方もかなり変わってきます。

そのような選択の自由度が高いことが、売却することの1番のメリットと言えるかもしれませんね。

 

オススメのサービス紹介

売却も合わせて検討する際には、住み替え先をどこにするかを決めることが第1ですが、それに加えて「いくらで売れるか?」を調べておくことも重要です。予算が決まらないと、計画も決まりませんからね。

「いくらで売れるか?」を調べるなら、一括査定が便利です。

一括査定では複数社から査定がもらえるため、どこに頼めばより高く売ることもわかります。

机上査定というメールや電話でのやりとりで、まずは情報収拾をしてみてはいかがでしょうか。

サービス名参加社数利用者数特徴 
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1400440万人郊外や地方の物件も査定可能
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不動産は数千万円〜数億円単位の価値ある資産ですから、できる限り情報を集めて、納得のできる答えが見つかることを願っています。

 

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